研究概要
大脳皮質は、外界から情報を受け取り、それを処理することによって、複雑な反応選択性を獲得しています。このような情報処理経路が、どのような神経回路によって、行われているのかは未だ分かっていません。近年、イメージング技術の進歩(2光子励起法)により、生体から数千個の神経細胞の活動を同時に計測することが可能になりました(Ohki et al., 2005 and 2006)。他にも、神経回路を調べる技術が続々と開発されていて、神経科学の研究は変革期を迎えつつあります。当教室では、これらの最新の手法を使って、 哺乳類の視覚野の神経回路が、どのように情報処理を行っているのかを調べようとしています。
研究テーマ
(1) 視覚野の機能的・解剖学的な神経回路の解明
Functional organization in the visual cortex
(2) 視覚野の神経回路の発達
Development of neural circuits in the visual cortex
(3) 神経細胞の集団による情報表現
Information representation in the visual cortex
(4) 神経細胞の種類による視覚情報処理への役割
Roles of each cell-type in the processing of visual information